どうも。テストラジオのメインパーソナリティのなそです!
この記事はソフトウェアテスト Advent Calendar 2024 12日目の記事です。
はじめに
今年はJaSST九州でマインドマップを使ったワークショップの準備を始めてから、今から一歩踏み出すための仕掛けを考えることが多くなりました。合わせてお仕事も一歩進める業務内容に変わり、ますます考えることが多いです。
ワークショップを考えるときに、対象者とお題と想定の回答を考えます。
なりきって自分ならどうするかを考えるのが好きです(テーブルトークRPGとかの動画を見るのが好きです。やらないのかよ!!)与えられた役割に対して、決められた世界の中でどう自由に拡張していくか、そんな考え方があるのか。すげー(小並感)って感心しながら見ていきます。
じゃ、これで良くない?と思ったので、今回は何も考えずにケーススタディにしてみようかなと思います。
ケーススタディの使い方
今回は何でも考えられるように大きめのテーマにしています。不足していることは妄想で埋めてもらって構いません。少しでも絞ると回答みたいな考え方になってしまうので、オープンクエッションでまずはやらせてください。
想定している使い方は、同僚や上司部下でこんな状況ならどうするか、どんな役割でジョインしていくか、最初の一歩を話してみたり、どうなってカイゼンの流れを作っていくのか等を共有してみてください。
自分と他の人の進め方の違いを理解していくことで、自分に無い視点を得ることができると思います。
もし、可能だったらブログ等を記載していただき、SNSに#テスタディのタグで投稿していただけると、周りのエンジニアといっしょに会話できると思います。
長々と説明しても1回の実践には敵わないので、始めていきましょう!
今回、あなたは尾張.comの開発チームにジョインすることになりました。まずは何をしますか?
ケーススタディ:尾張.com
あなたは、織田さんが設立した日本では珍しい海外の商品を販売するECサイト「尾張」を運営しています。設立から数年が経過していますが、まだまだ1ヶ月に1回の頻度で回収が行われています。サイトにアクセスすると以下の画面が表示されます。
織田さん、羽柴さん、丹波さん、明智さん、前田さんの5人で始めた会社ですが、今は50人の従業員がおり、開発チームは羽柴さんを中心に20名の体制で開発をしています。
明智さんが半年前からテストを担当しており、体系的にテストを学んだわけではないので手探りでやっています。どうしても障害に開発チーム含めて後手に回ることが多く、あなたに織田さんから相談を受けたという流れがあります。
さて、尾張.comは一般的なECサイトとそんなに変わりなく、商品の珍しさと「サイト利用者の声」の面白さで人気のサイトで、年に数回テレビやラジオに取り上げられてお茶の間では人気のコンテンツになっています。
YouTubeやTikTokのインフルエンサーもネタで買ってみたらガチだったといった内容の動画が上がっており、その度にサイトが落ちることを含めてネタにされているECサイトでもあります。検索してみるとすぐに動画を見つけることができます。
織田さんからあなたへの相談&ジョイン
あなたは織田さんと飲みに行く仲で、このサイトの相談を聞いたときにいくつかの課題を聞いていました。この現状を変えたいので『力を貸せ』と半ば脅され、このECサイトの開発チームにジョインすることになりました。
ちなみに織田さんは開発のことはあまり明るくなく、開発チームが挙げてくる稟議とかは開発チームから説明されるがわからずに承認することがあり、複数の開発ツールをつかっているが、その関わりが理解しきれていないらしい。
開発との仲が悪いとかではなく、トラブル時には織田さんの指示に従って、皆で改善策を出しトラブルに対応する連携ができています。
織田さんが考えている現状の課題
- テストの手順が整っておらず、開発チームが思いのままにリリースを行っている
- 明智さんも手探りにテストをやっているので、本番障害が発覚して緊急の対応が必要になることがある
- リリースする機能を月初めに決めて、月末にリリースするサイクルは守られているがリリースする機能は月初めに決めたものとは違うものがリリースされることもある
- 開発者のレベルによって、テストケースが書かれたり、テストスクリプトが作られGithubにコミットされているらしい
- 明智というメンバーがいるがどうにも織田さんのことをライバル視しているらしく、事あるごとに重箱の隅を突付くような細かい指摘をしてリリースを遅延させたりする
- ドキュメントがないので、困ったときは開発リーダー 羽柴さんに確認しないと行けなく、負荷が集中している
織田さんからの依頼
- どんなふうになると開発チームが良くなるのかを一緒に考えてほしい
- 品質を良くするための現在の課題を一覧にしてほしい
- 3ヶ月後の開発チームが解決すべき課題と解決策を一覧にしてほしい
- カイゼンのロードマップを提示してほしい
- 他にもやったらいいことを教えてほしい
あくまでも織田さんの素人目線で挙げているので、これ以外にもやったほうがいいことがあればどんどんやってほしいとのことで、何でもできそうな雰囲気があります。
早速、あなたがサイトにアクセスしてみると……
さて、何から始めましょうか?
どこかで、わたしもやってみます。